2025年1月17日をもって阪神・淡路大震災が起きて30年を迎えます。つい先日九州南部の方で地震があり、南海トラフ地震の脅威が迫っている現在、30年前実際に起きた地震について振り返り、そこから得られた教訓と今後、どのような備えをしていくべきか考える必要があるか考えてみましょう。
この記事でわかること
- 地震が起きる前に準備しておくもの
- 阪神淡路大震災についての概要
- 防災の心構えとその学び方
1.阪神淡路大震災の概要
平成7年(1995年)1月17日午前5時46分に兵庫県南部を震源地とするマグニチュード7.3の直下型の地震が発生しました。九州から東北南部まで揺れ、特に神戸市や淡路島の一部では震度7の揺れが起きました。非常に激しい揺れであったことが、当時の映像を見てもらえればより鮮明にわかります。地震直後の様子が朝日新聞のデジタルサイトで見れるので気になる方、見てみてください。
データ | 1.17 再現-阪神・淡路大震災:朝日新聞デジタル
2.対策・備え
朝日新聞のデータによると死亡者の約8割以上家具・家屋の倒壊による圧死によるものとなっています。この地震により、建築物の基準法が見直され、実質的に建物が強化されました。しかし、本震で建物が崩れなくとも逃げ出すことが家具や家電に死傷したり、逃げ道をふさがれては本末転倒です。そのためここから個人の範囲でできる防災対策を考えていきましょう。
家具の固定する・逃げ道が確保できるような部屋作りを行う。
上でも述べたように阪神・淡路大震災では倒れた家具・家電により重傷を負った方、亡くなられた方が非常に多かったです。そのため自分が無防備な時やよく使う場所にいるときに地震が発生した時に、そのまま家具に押しつぶされないようにする必要があります。例えば、布団やベットの頭のある位置に家具を配置しない、物が倒れても逃げ場、出口が確保できるような配置にします。これらに加えてL字金具や突っ張り棒などで固定しておくと、死傷するリスクを減らし、速やかに非難することができます。ただ部屋の都合上できない場合や大きな家具が多い場合だと、難しい場合も多いと思いますので、せめて家具・家電だけでも固定しておくのがよいでしょう。
防災マップの確認
家具・家屋の倒壊による圧死についで多かったのが火災によるものである。建物の倒壊などにより、足元が悪くなり、平時に比べ移動するのにかかる。加えて、火の手が迫ってきている状況になるとパニックに陥り、2次被害の危険性も出てきます。そこで、前もって周囲の避難所や、そこまでの経路までの経路を確認しておくが重要です。また、経路を確認する際に1つだけでなく複数のルートを確認しておくことも重要である。可能であれば実際に避難経路を歩いてみて、地震が起きた時に危険になりうる場所も確認しておくと実際に被災した後でも冷静に行動ができるでしょう。防災マップは各市町村のホームページから確認できます。
近隣住民とすれ違ったときは普段からあいさつを
被災後の避難生活は一人では家が無事な場合は、自宅で避難生活を送ることになります。その時に、地地域内でコミュニティーやグループを作っておくとで、支援が来た時にスムーズ対応でき、結果早い復興につながります。そのため、「積極的に近隣住民と交流を深めましょう」といっても社会人だと日中は仕事で交流することは難しいですし、休日ではせっかくの休みにお邪魔するのもなと考えてしまい、行動できないなんてことはありませんか?各いう私もそうです。そこで、まずはすれ違う時にあいさつをしてみるのはどうでしょうか?何度か顔を合わせていくうちに、自然とあいさつの後に会話も続いていくと思います。また、実際に震災後、仮設住宅での生活で孤独死が相次ぎました。自分自身被害にあっている中で助けるというのは難しいです。そのため、すれ違ったりするときに挨拶をするなどほんの些細なことでもいいので行うことが大事だと思います。
3.今後の備えとして今からできること
・防災の知識を学ぶ
普段から本や、ネットの記事・サイトから学び知識をつけるということも大切です。ただ、防災の勉強することが大切だとわかっていても、いざ学び始めるのは意外と気力がいるものです。そこで個人的におすすめの学び方は漫画を読みながら災害や防災についての知識を得る方法です。漫画を通して被災状況を追体験し、いかにして生き延びるかを学ぶことができます。個人的におすすめな漫画は2冊はあり、『南海トラフ巨大地震』、『巨大地震サバイバル』です。
『南海トラフ巨大地震』は、タイトルからわかる通り、南海トラフ巨大地震巨大地震が発生してしまった日本を描いた作品です。主人公 西藤命(さいとうめい)が、地震により崩壊した世界で様々な災難に見舞われながらも生き抜いていく物語です。実際に読んでみた感想として、被災後にどのような行動をすべきかということを学ぶことができる漫画です。ただ、物語としての要素が強いため、「いままであまり防災に興味がなかったけど、ちょっと気になるから読んでみよう」という方に特におすすめです。

『巨大地震のサバイバル』は、ダイヤ、マーレ、キュリの3人は「防災パーク」に招待され、「地震体験シミュレーション」を楽しんでいました。しかし途中でマグニチュード9.0以上の地震が起き、液状化現状、火災、津波などに見舞われるも、協力して生き延びていく話になっています。地震について研究する慶応義塾大学准教授大木聖子先生(慶應義塾大学環境情報学部准教授/地震学)の監修しており、地震と防災に対しての正しい基本知識を学ぶことができる1冊です。実際に読んだ感想としては、地震・防災に関してしっかり1つ1つ解説されているので、「地震・防災についてがっつり勉強してみたいけど、何から学んだらいいかわからない」という方におすすめです。

・避難訓練に参加する
知識としてあっても実際に行動できなければ、意味がありません。そこで、実際に自治体が行っている避難訓練に参加することが有効です。参加している時は避難経路の確認だけでなく、避難する中でどんなことに注意しないといけないかを見つけ、どのように回避・対処するかを考えることが重要です。また、避難訓練をきっかけに近隣住民との交流を深めて、被災した時に協力できる関係を築いておくことも大事です。
・備蓄・非常袋の用意
突っ張り棒やL字金具などの地震対策用品と併せて、用意しておきたいのが備蓄用品と持ち出し袋です。保存水やアルファマイなどの備蓄用品は3日~7日ほど用意しておくこと政府は推奨しています。いいです。持ち出し袋の中には非常食や保存水、簡易トイレなどのほかに現金や身分を証明するものもののコピーも入れておきましょう。特に笛やスマホはすぐ手の届く位置においておきましょう。
詳しくは下の総務省消防庁が出しているチェックリストをご参照ください。
非常用持出品チェックシート→mocidashi.pdf
備蓄品チェックシート→<94F5927E9569836083468362834E8356815B8367322E786C73>
4.まとめ
いつ来るかわからない地震に備えて、備蓄や避難経路の確認しながら、防災・地震についての知識をつけ、命を守れるようにしましょう。
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